一人暮らしに一戸建てはアリ?購入と賃貸のメリット・デメリットを比較

あなたにとって一人暮らしに一戸建てという選択肢はありますか?

正直、あえて一人暮らしのために建てられた一戸建てという物件は、ほとんど見たことがありません。

一人暮らしというと、どうしてもマンションやアパートなどに目がいきがちで、初めから一戸建てを除外していませんか?

固定観念は脱ぎ捨てて一戸建ての一人暮らしも視野に入れることができれば、一人暮らしの生活スタイルはどんどん広がっていきますよ

ただ一戸建てでの一人暮らしには生活そのもの以上に気にかけるべきことが結構出てくるので、一筋縄ではいかないようですが……。

色々な側面から見て一戸建ての一人暮らしがアリなのかナシなのか、自分に合っているか合っていないかを考えてみましょう。

一戸建てはマンションやアパートとどこが違う?

一戸建ては独立した一軒家のことを言い、マンションやアパートは集合住宅と言います。

一戸建てとマンションはどこがどんな風に違うのでしょうか?良い面も悪い面も含めて見ていきましょう。

間取り

一戸建てには平屋、二階建て、三階建て、庭付き、ガレージ付き、店舗付きなど様々な形があり、マンションとはまた違った間取りが楽しめます

ある程度の土地面積があるので、マンションのようにお風呂とトイレが合体したユニットバスを使用する必要もなく、小さな家でもマンションに比べるとスペースに余裕があります。

生活音

マンションやアパートは壁が薄いから、テレビの音や笑い声がうるさい、かかとからドンドンと歩くと階下に響くといった日常生活で気を使うことが多いですね。

一方、一戸建ては隣近所と距離があり隣にくっついていないので音が届かず、響き渡るような大音量でない限り、気にする必要は全くありません

庭付き・ガレージ付き・店舗付き

一戸建てには庭やガレージや店舗がついているものもあります。自分の家の一部なので自分の好きなように使えますが、逆に言えば手入れもしっかりしなくてはいけませんね

庭いじりが好きでなくても手入れを怠ると、蚊やハエなどの害虫の発生源となり近所迷惑にもなってしまいます。

ペットが飼える

最近マンションのペット可物件は増えましたが、それでもまだまだ少ないのが現状です。大きな犬や数多くのペットと暮らしたい人のマンション探しは、とても苦労します。

一戸建て物件ではペットを飼うのは自由で、マナーさえ守っていれば、誰にも文句を言われることはありません。賃貸の一戸建ての場合にも相談に乗ってくれるところが多いようです。

防犯性

防犯面ではマンションには管理人さんが常駐していたり、他の住民の目があったり、防犯カメラなどのセキュリティがしっかりしているので安心です。不審者情報の情報交換、共有性にも優れています。

しかし一戸建ての場合は人の目が少ないので空き巣などに狙われやすく、自分でセキュリティ会社に依頼したり、防犯カメラをつけたりしなければなりません

気密性

マンションは気密性が高く作られていますが、一戸建ては気密性が低いのですきま風に悩まされます。

冬は底冷えして、夏はエアコンが効きにくいのが悩みの種です。

一戸建てを購入した時のメリット・デメリット

一生に一度の大きな買い物と称される住宅購入ですが、場所や大きさ、状況によって良い買い物ができたのかできなかったのか、命運を分けることもあります。

購入することによるメリット・デメリットをよく把握しておきましょう。

メリット①:自身の資産になる

一戸建ての場合は、土地も建物もすべて自分の持ち物になるので大きな資産となります。家族に残すこともできるし、売りに出すこともできます

メリット②:自由に手を加えられる

一から建てる時には、建物の構造や材質にまでこだわることもできます。そこまでのこだわりがなくても、間取りやデザインを選んだりすることもできます。

将来的にはリフォームや増築、改造など家族構成・状況に合わせて自由に家をさわることも可能です。

メリット③:大きな信用になる

持ち家があると信用につながるので、他に大きな買い物をする時にローンを組んだりするのにとても有利に働きます。

デメリット①:初期費用にかなりの金額がかかる

住宅購入時の初期費用は、契約時の手続きや各種保険だけでも結構な金額が必要になります。頭金なども入れて200万くらいと、かなりの高額になるので覚悟が必要です。

デメリット②:価値が目減りする可能性がある

建物の価値は年数が経てば経つほど下がる一方となります。土地は近くに線路が伸びて駅ができるなど、周辺状況が良くなれば上昇する可能性があります。

しかし大きな変化がなければ当然、購入時金額よりはるかに価値は下がっていきます。

デメリット③:修繕・管理を自分でしなければならない

もしもの災害やトラブルなどの家屋の破損、老朽化による傷みなどの修繕の対応はすべて自分でしなければなりません。

マメにメンテナンスをするなど、建物の状態を常に気にかけなければなりません。

一戸建てに賃貸で住む場合のメリット・デメリット

最近は人口減少の影響で空き物件が増えて、一戸建ての賃貸もたくさん出回っているので狙い目です。

広くても意外に安い家賃の一戸建てのメリット・デメリットとは?

メリット①:設備をメンテナンスする必要がない

お風呂の調子が悪くなったりといったような家屋・設備の故障等のメンテナンス、年数経過のための劣化の修繕などもすべて家主側がしてくれます。

メリット②:初期費用が少なくてすむ

賃貸物件の初期費用としては敷金・礼金・保証金など掛かっても数十万レベルなので、さほど貯金がなくても入居できることが多いのです。

メリット③:ライフスタイルの変化に対応しやすい

転職による転勤や、家族構成が変わるなどのライフスタイルの変化に柔軟に対応することができます

デメリット①:自由にリフォームすることができない

壁に穴ひとつ開けるだけでも許されないので、リフォームなどもってのほかです。

出て行く時に現状復帰を求められるので、何かあれば多額請求されることもあります

デメリット②:自身の資産にはならない

いわゆる使い捨てのようなもので、年老いて働けなくなっても、死ぬまで家賃の支払は終わることがないのです。

その家にいくら永く住もうとも、手元にお金は一切残りません。

デメリット③:個人の家主さんが多い

個人の家主さんが多く物件管理に慣れていないので、家主さんによってはメンテナンスが行き届かないことがあります。

冒険心をくすぐる一戸建て一人暮らし!

一戸建てに住むなら賃貸か分譲か……それも悩むところですが、どちらもあなたの生活と将来設計をどうするかによって左右されるところですね。

今までは一生涯という長いスパンで考えることでしたが、生活スタイルと同様、今後は変化していくことのひとつとなるのではないでしょうか

さまざまな理由から一戸建てに住んでみたい願望のある人はたくさんいます。一人暮らしに一戸建ての概念はこれからますます広がっていくのではないかと思います。

一戸建てに住むと近所付き合いや町内会、家屋の管理や庭の手入れと、自己責任・自己管理能力も必要とされるので簡単にはいきません。

それでも、一人暮らしライフのステップアップを考える人には、ちょっと冒険心をくすぐるような感じがしますね。

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