ひと昔前車は、独身の男性にとってのステータスでした。初めは女性を助手席に乗せてカッコよく走り、家族ができたらファミリーカーを買い、いつかは高級車に乗りたい、と思う男性が多くいました。
けれども今は、女性も車の免許を取得し、乗りこなすようになりました。最近ではタクシーやトラックのドライバーにも女性が増えています。そして車に乗ることがステータスなのではなく、普通に行きたいところへ移動するための手段ととらえる人が増えてきました。
一人暮らしの女性が車を持つ必要はあるでしょうか。さらに、車を所有すると税金や駐車場など維持費もかかります。それでも一人暮らしの人が車に乗るということには、どんなメリットがあるのでしょうか。
車を自己所有する際に知っておきたいことは
まず、車を所有するとどういうことが起こるのか、車の代金の他に何が必要なのかなど、知っておきたいことを見ていきましょう。
一人暮らしで車を所有するメリット
車があると、都合の良いことはたくさんあります。そのメリットから見てみましょう。
移動が楽にできる
車を所有して便利なことと言えば、家から目的地までドア・ツー・ドアで移動できることです。また一人暮らしだと、家から駅まで迎えに来てくれる家族もいませんから、寒い時や暑い時、天気の悪いときは車があると助かることでしょう。
そんな中駅のすぐそばに住んでいる、バス停が家の目の前にあって便も多いから不便は感じないと言う人もいるでしょう。では、車を単なる移動手段と考えずに、自分の小さな部屋とみなしてみてはいかがでしょうか。
移動できる個室になる
公共の交通機関であれば始発や最終便がありますが、自分の車なら24時間いつでも好きな時に好きなように使えます。冷暖房もすぐに効いて快適ですし、仮眠をとったりラジオを聴いたりテレビを見ることもできます。
また、自分の趣味を生かした外装や内装にし、車のボディ自体もカスタムして個性を発揮することができます。それを話題にして、自分だけの交友関係を持つチャンスもできます。つまり車を持つことでいろいろな可能性が広がるとも言えるでしょう。
同乗する友人と距離を縮められる♡
車はプライベート空間として使うことが出来るため、ご飯も食べることが出来るし盛大に笑っても話しても大丈夫!気になる彼とのドライブだったらコミュニケーションを取る機会も増えるでしょう。
一人暮らしで車を所有するデメリット
デメリットはズバリ、費用がかかることですが、初期費用や維持費については後述しますので、ここでは費用以外のデメリットを考えてみましょう。
お酒が飲めない
出かけた先でお酒を飲むことができません。飲むなら公共の交通機関を使うか、運転代行を頼むことになり、ちょっと面倒ですね。男性とデートをしても帰りが車ならお酒抜きですから、ムードを作りにくいかも知れません。
駐車場がないと困る
目的地によっては、停めるところに苦労してしまうことがあります。初めて行く場所だと、駐車場があるかどうか前もって調べなくてはならなかったり、実際に駐車するのに時間がかかってしまったりすることもあり得ます。
もっとも下調べさえきちんとしておけば、コインパーキングも増えていますからたいした問題にはならないことでしょう。
初期費用と維持費はどれくらいかかるの?
どんな車が買える?
初めに、もちろん車を購入する費用が必要です。ローンを組むなら、車の価格分の現金は必要ありませんが、毎月ローンを支払っていかなくてはなりません。買うことができる車は、収入によってどう変わってくるのでしょうか。
手取り20万円でしたら、まだ就職して間もないか、免許を取得して初めての車の可能性もあると思います。中古の軽自動車であれば、平均100万円で手に入ることでしょう。身分相応といったところでしょうか。
手取り30万円でしたら、200万円程度のマツダロードスターあたり、1,500ccクラスの車を買うことができます。
手取りが40万円あれば、たいていの車は視野に入れて大丈夫です。中古の輸入車を探しても良いでしょう。一人暮らしで手取りが40万円ある人なら、車の本体価格は抑えてカスタムを楽しむこともできますね。
女性に人気の小さくて可愛いが特徴のラパンやミラココアは最高でも150万前後で購入が可能ですし、燃費が良いでおなじみのトヨタのアクアやホンダのフィットなどは最高でも200万円前後とまあまあお手軽。
どうしても購入したい車があるんだ!という方はコツコツ貯金をしてお気に入りの車を手に入れてください!残債に余裕を持てるように購入すると賢いですね。
初期費用は
次に税金関係です。自動車税は、購入した月の翌月から年度末までの額を納めます。重量税は車検が残っていれば不要です。自動車取得税は、取得金額の3%、軽自動車なら2%です。古い車や50万円以下の車ならゼロになることもあります。
他には、自賠責保険料、消費税、法廷預かり費用、リサイクル料金がかかり、さらに販売店手数料(事務手数料、車庫証明代行費用、法廷点検費用)もあります。車単体の価格に、10~15万円程度上乗せされると思った方が良いでしょう。
中古車屋では「乗り出し価格」という表示がありますから、これを参考にしてください。
維持費は
自動車税は、毎年4月1日現在の所有者に来る税金です。 車の排気量によって、3~5万円になります。車検は2~3年に1回、自賠責保険・重量税・車検代を合わせて5~10万円程度かかります。
自分の年収に見合った車を購入しなければ、後々苦しい思いをしてしまうでしょう。ドライブデートどころじゃなくなるかも。
定期点検・オイル交換などのメンテナンス代、燃費や走行距離によって人それぞれのガソリン代、毎月の駐車場代、必ず入っておきたい任意保険料も必要です。
これらを支払って行くためには、やはり車を選ぶ段階で考えなくてはなりません。
自己所有だけじゃない!レンタカーやカーシェアリングもあり!
実は、車に乗るには、自己所有する以外にもさまざまな方法があります。最近流行り出したレンタカー、カーシェアリングです。どのような方法なのか、費用はどれくらいかかるのか、見てみましょう。
レンタカー
これは昔からありますね。目的や乗る人数に応じて車種を選ぶことができるため、年に数回しか使わない人や、整備された新しい車を乗りたいという人にはおすすめです。車種とレンタルする日数・時間により料金が決まり、保険料込みで、先払いになります。
だいたいの料金は、軽自動車から1,200ccクラスまでは、24時間7,000円〜、1日ごとに6,000円程度追加になります。1,500ccクラスでは24時間10,000円〜、1日ごとに8,000円追加程度です。
これに、その都度乗った分のガソリン代がかかりますが、購入する場合の車の価格を考えると、月々のローンを支払うよりずっとお手頃と言えます。
カーシェアリング
カーシェアリングとは、会員の中で車を共同使用するシステムです。コインパーキングに車が停めてあり、予約した時間だけ自由に乗ることができ、駐車場代はもちろんガソリン代も支払う必要がありません。
レンタカーよりも利用料金は安く、数十分単位で借りることができます。ただし同じパーキングに車を戻さなくてはならず、延長もできません。他の会員の予約が一杯だと、利用できない可能性もあります。
どれくらいお金がかかるかというと、カーシェアリング各社とも初期費用がカード発行料として1,000円前後、毎月の基本料も1,000円前後、利用料金は10分130円〜15分200円前後になっています。所有車の総数を減らすことで、エコに協力することにもなります。
ライフスタイルに合わせた車選びをしよう!
車が一人暮らしにとってぜいたくなものだと思ってあきらめてしまうのは、とてももったいないことです。もちろんお金はかかりますが、それ以上に毎日を充実させてくれるものでもあるからです。
旅行やデート、気晴らしドライブや行き当たりばったりの無計画ドライブ、車に乗ることはいろいろな場面で気持ちを切り替えてくれます。
実家に帰るときや大きなものを買うとき、引っ越しも車があればかなり助かります。車を所有するなら、電車の便が少なくても職場まで多少遠くなっても気になりませんから、郊外に住み、駐車場代を節約する手もあります。その価値は十分あることでしょう。
生活をおくる中で、仕事で車を利用することが多い人、車が好きな人は十分自己投資の対象として考えることができますね。一人暮らしでも、車に乗って有意義なドライブを楽しみましょう!
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