大嫌いなムカデと部屋で遭遇・・・普段から実践すべきことと発生時の対処法とは?

夏になると様々な害虫たちが発生しますが、その中でも厄介なのがムカデです。

ムカデはその気持ち悪い見た目だけで近寄りがたいものであるうえ、毒も持っているので対処するのに躊躇してしまいますよね?

しかし、一人暮らしのときにムカデに出てこられたら、自分で対処するしかありません。

そんなときのためにも、ムカデの対処の仕方やムカデを出にくくする方法を確認しておきましょう!

ムカデが好んで食べるのはゴキブリだった

衝撃的なタイトルですが、じつはこれは本当のことなのです。

ムカデは雑食で、残飯やペットフード、ネズミなど様々なものを食べます。その中でも好物はゴキブリです

ですから、ムカデはゴキブリを食べてくれます。ムカデは嫌なやつですが、我々にとって嬉しいこともしてくれているのですね。

しかし、逆に言えば、もしムカデが出たならば、高い確率でゴキブリも潜んでいるということなので注意が必要です。

ゴキブリ対策をすることでムカデが出なくなる。その実践法とは?

前述した通りムカデの好物はゴキブリです。

ですので、その好物がいない環境、つまりゴキブリがいない環境を作ることができたらムカデはいなくなるのです。

ゴキブリ対策をすることでムカデもゴキブリもいなくなり、一石二鳥ですね!

では、具体的にはどのようなことをすればよいのでしょうか?

最も大切なことは、湿気を取り除くことです。

ムカデやゴキブリをはじめとする多くの虫は湿気を好みます。また、ゴキブリの好物であるダニも湿気を好みます。

そのため、湿気を放置しておいてはいけません。

湿気対策にも様々なものがありますが、簡単にできて、かつ、必ずしてほしいことが3つあります

・正しい方法でこまめな換気
・部屋に段ボールをおかない
・部屋の隅や物の下まで掃除機をあてる

それでは、それぞれを詳しく見てみましょう。

正しい方法でこまめな換気

最近の建物は気密性が高まっており、より湿気がたまりやすくなっています。そのため、「正しい方法」で換気をすることが大切です。

「正しい方法」とはどんな方法なのでしょうか?

まず、空気の通り道を作るために、窓を二か所開けましょうこのとき、空気が部屋全体をまわってくれるように、二つの窓は部屋の反対どうしにあるようにするといいです。

窓が一つしかない場合は、ドアを開けたり換気扇を回したりして空気の通り道を作ります。

また、風に勢いがつくように、空気の入り口は10~15cmほど開け、出口は全開にしましょう。

換気のときは、靴箱やクローゼットは開け放っておくとそれらの中に溜まっている湿気もとれます。

雨の日は換気をしないほうがいいと言いますが、屋外より屋内のほうの湿度が高めのことが多く、雨の日でも換気をすることをおすすめします。

以上が換気の「正しい方法」についてです。意外に知らない知識もあったのではないでしょうか?

ぜひ、お試しください!

部屋にダンボールを置かない

最近のダンボールはおしゃれなものも多く、収納にダンボールを使っているひとも多いのでは?

しかし、ダンボールは湿気を吸収しやすく、カビが発生しやすいです。

カビはダニの好物で、ダニはゴキブリの好物ですので、ゴキブリを呼び寄せてしまう原因にもなりえます

ダンボールの隙間はゴキブリにとって絶好の隠れ家や産卵場所になります。

ですので、部屋にダンボールは置かないようにしましょう。

部屋の隅や物の下までそうじきをかける

掃除機をかけるとき、ついつい部屋を丸くかけがちになっていませんか?

ですが、ホコリや湿気は部屋の隅や物の下など風が入りにくく、空気が澱む場所に溜まります。

ホコリにはダニが発生します。ゴキブリはダニを好んで食べるので、ダニの発生はゴキブリの発生につながってしまいます。

つまり、ホコリがたまっているとゴキブリも出てきやすくなるのです。

ですので、部屋の隅や物の下まできれいに掃除するようにしましょう。

それでもムカデと遭遇したら?気になる駆除方法

これまでのようなムカデ対策をしていても、ムカデが出てくるときはあります。特に、繁殖期、産卵期である5月から8月にかけては多く見られます。

実際に出てきてしまったらどうすればいいのか、いくつか紹介したいと思います。

菜箸などでつかんで熱湯に入れる

かなりの勇気が必要ですが、片付けが楽なのがこの方法です。

菜箸やトングなど長めのものを使って、ムカデをつまみ、熱湯のなかに入れましょう。熱湯は50度以上だったら大丈夫です

この方法の難しさは何と言っても生きたムカデをつままなければいけないこと。

ムカデの動きはそんなに速くないのでつまむことはできますが、そのために勇気を振り絞る必要があります。

ムカデに熱湯をかける

「やはり生きたムカデをつまむのに抵抗がある」という人にはこの方法がおすすめです。出てきたムカデに対して直接熱湯を浴びせます。

この方法の問題点は後片付けが面倒なこと。床が水浸しになってしまうので拭かなければなりません

さらに、死んだムカデを駆除する必要もあります。それでも、生きたムカデをつまむよりはマシです。これは掃除機を使えば楽ですよ。

この方法を実践するときには熱湯に十分気を付けて下さい。体にかかったら火傷する危険があります。

また、近くに電子機器など水に弱い物がないか確認することも忘れないようにしてください。

スリッパなど硬いもので叩く

「すぐに熱湯を準備できない」という人にはこの方法しかありません。

スリッパや丸めた新聞紙、雑誌など身近にある硬い物でムカデを叩きつけましょう。

このとき、急所の頭を叩けばあまり暴れずにすぐに静かになってくれます。

この方法の嫌なところはやはり後片付けです。叩き潰されたムカデの残骸を処理する必要があります。

後片付けのことを考えてムカデを叩きすぎないようにしておきましょう。あまり叩きすぎると体液が出てきて後片付けが面倒になります。

やっぱり殺虫剤があると便利!

これまで殺虫剤を使わない方法を紹介してきましたが、どれも難点がありました。やはり、最も簡単なのは殺虫剤を使って駆除することです。

市販の殺虫剤を噴きつけるだけで簡単に駆除できます。

「殺虫剤には人体に有害な物質が入っているから抵抗がある」という人には、殺虫成分が入っておらず害虫を凍らせて殺すタイプの殺虫剤がおすすめ

「先に書いた3つの方法はちょっと・・・」と思う人は家に殺虫剤を常備しておきましょう。必ず役に立つ日が来るはずです。

ムカデに噛まれたときの症状と応急処置の仕方とは?

ムカデが出てきたことに気付かなかったり、寝ている間に出てこられたりするとムカデに噛まれてしまう可能性があります。

ムカデに噛まれたとき、どんな症状がでて、どのように応急処置をすればよいのでしょうか?

まず、症状について見ていきましょう。

噛まれて最初に現れる症状がかゆみと激痛です。その後、噛まれた箇所が腫れ上がってきます。

さらに、毒が全身に回ると、頭痛、発熱、めまい、吐き気、さらにひどいときは呼吸困難、じんましんに見舞われます

症状がひどいときには病院(皮膚科)を受診するようにしましょう。

次に、応急処置の方法について見ていきましょう。

大事なことは、噛まれた直後は冷やさないことです!

噛まれたときはとりあえず冷やしておけばいいような気がしますが、ムカデのときはその逆、温めるのが正解です。

ムカデの毒は42度以上の熱に弱いです。ですので、噛まれた直後は刺さっている場合はトゲを抜き、42~43度のお湯を10~20分かけ続けてください。

ここで、40度以下のお湯では毒の酵素が活性化し痛みが増して逆効果になるので注意してください。

また、毒を口で吸うのは絶対にしないで下さい。口内が腫れる恐れがあります。絞り出そうとするのも、毒を浸透させてしまうのでNGです。

噛まれて時間がたったときは、冷やすようにしましょう。ここで温めると毒が広がり逆効果です。

その後、抗ヒスタミン軟膏やステロイド軟膏を広範囲に塗ってください。

繰り返しになりますが、頭痛、めまい、吐き気、発熱などの症状が強く出るときは病院(皮膚科)を受診するようにしましょう。

特に、赤ちゃんや小さな子供は反応が強いので注意してください。

害虫に住み心地のよい環境を与えずムカデとサヨナラ!

ムカデについて長きにわたり説明してきましたが、ムカデだから特別な対策をする必要はないことが分かったのではないでしょうか?

ムカデが出てこないようにするには、ゴキブリ対策と同じような害虫対策をすればいいのです。

換気は今すぐにでもできるので、「正しいやり方」を試してみてください!

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