一人暮らしって社会人になったばかりのお給料でやっていけるのでしょうか?自由で気ままなオシャレ生活ばかりに気持ちはノっていきますが、それもお金に余裕がないと夢となって破れてしまいますね。
そうならないように、あなたの描く夢と現実をうまく両立させましょう。どんな風にやりくりをするべきか……締めるところは締めて、緩めるところは緩めるといったさじ加減が重要です。素敵な一人暮らしを失敗しないために、計画性をもって成功へ導きましょう。
どうしてこんなにかかるの?生活費の詳細を分析してみた
実家暮らしでは気にしたことがなかった、帰る家があるということ、蛇口をひねれば限りなく水が出るということ、夜は明かりがつくのは当然のこと……今後はそれらが当たり前であるように自分が支えなければならないのです。
生活費の実態とは
具体的に月々のお金がどのくらい必要なのでしょうか。ここに20代の社会人男女一人暮らしデータがあります。何にいくらぐらいかかっているのか参考にしてみましょう。
家賃 | 5〜6万円 |
水道光熱費 | 0.8円 |
食費 | 4.4万円 |
交際費・娯楽費 | 3.2万円 |
衣類・日用品 | 1.9万円 |
通信費 | 0.7万円 |
交通費 | 0.7万円 |
保険料 | 1.5万円 |
(2017年suumo調べ)
このデータでは1ヵ月にかかる総額は18.2〜19.2万円ということになります。もしあなたの手取りが20万円だとしたら、カツカツもしくは赤字になってしまいますね。とりあえずはこのデータを基本にして、各項目について考えてみましょう。
家賃
家賃は収入の約三分の一までにというのはよく聞く話ですが、これは手取り額によっても不可能なことがあります。しかし、家賃は一番大きな割合を占めるものですので初めから理想を手に入れるのではなく、積み上げる気持ちで物件を選びましょう。
水道光熱費
水道光熱費は使った分だけかかってくるので当然、毎月金額が変動します。どのくらい使ったら、いくらかかるのかということは経験しなければ計り知れません。自分で1ヵ月過ごしてみて目安ができたらそこから調整していけば、無駄を減らすことは可能です。
食費・交際費・娯楽費
これらにかかる金額はあなたがどんな生活をするかで大きく変動してくる部分です。データ上の食費、交際費・娯楽費の合計は7.6万円と多く、外食が多い生活のように見えます。自炊や友達との付き合い方を考えれば大幅な節約が期待できます。
衣類・日用品
衣類や化粧品、生活に必要な日用品は趣味や好みがあるので何を重要視するかによって様々です。こだわらないものは安く、こだわるものにはお金をかけるなどうまくバランスをとりましょう。小額の高い安いでストレスをためるのはよくありません。
通信費
これも今や生活に欠かせない携帯電話やインターネット環境にかかる費用です。いろいろなプランがありますので、よく検討して自分の生活に合ったプランを選べば無駄なく節約できる項目です。
交通費
交通費も時間に余裕を持てば節約することができます。運動もかねて一駅歩くとか自転車で出掛けるなどすると節約にもなって一石二鳥です。
保険料
一人暮らしでは自分が資本です。生命保険や医療保険は万が一病気になった時には少なからず助けになりますので、加入しておいた方が良いでしょう。
節約術その1:家計簿をつけて毎月の出費を把握しよう
一人暮らしを始めてみたら家計簿をつけてみましょう。
家計簿と言えばやっぱり毎日きっちり細かくつけるというイメージがありますが、難しく考えると続かなくなってしまいますので、割と大雑把でも構いません。もしくは、月末にまとめてやることも可能です。
慣れてくれば家計簿をつけること自体は大したことではなくなります。だいたいのものの値段が分かってくると、それらが知識として頭に入ってくるので安いか高いか、必要か無駄かといった整理が自然とできるようになります。
まずは予算内で生活してみよう
家計簿から見えてきた支出を基に、各項目の予算を決めて予算内に収めることを目標にした生活をしてみましょう。予算を決めていると、飲み会など3回に1回はパスするなど、自分で調整ができるようになります。ゲーム感覚でやると楽しめるかもしれません。
毎月決まった金額を貯金!
ひと月を予算内で生活できそうだと全体が見えてきたら、貯金の項目をプラスしましょう。初めは毎月500円からのスタートでもいいので、決まった金額の貯金を習慣づけましょう。上手くやりくりができようになれば、徐々に金額を増やしていくと良いでしょう。
貯金はいざという時に役立つ、自分に対する保険のようなものです。ピンチに備えた蓄えがあると、何かトラブルがあっても冷静に対処できることもあります。無いより有るに越したことはありません。
節約術その2:自炊で節約&女子力UP!
自炊は節約の味方です! 料理を作ったことのない人もこれを機に、ぜひ料理にチャレンジしてみましょう。
あなたが普段、外食している料理は原価いくらでできていると思いますか?スーパーへ行って食材を買いそろえてみると、その値段は驚きの安さです。
ただし、問題は料理を作る腕です。お店のシェフはどんな安い食材を使っていてもプロの味を出すことができます。
料理初心者でもレシピ通り根気よく作れば腕も上がり上達します。継続は力なり、諦めずに女子力UPしましょう!
理想の食費額を知ろう!
一ヵ月の食費は一体いくらを目安にすれば良いのでしょう。それぞれの経済状況によって変わってくるので一概にいくらとはいえませんが、おおよそ手取りの15%ぐらいが理想だと言われています。
手取り額 | 理想の食費額 |
18万円 | 27,000〜28,800円 |
20万円 | 30,000~32,000円 |
22万円 | 33,000~35,200円 |
24万円 | 36,000~38,400円 |
26万円 | 39,000~41,600円 |
手取り20万円で約3万円の食費……。単純に計算して1日千円の食費ということになってしまいますよね。千円のランチを食べたらその日の食事はもう終わり!そんな想像をしたら、もう絶望的です!
食費を抑えるためのポイント
さて、この現実をどう乗り切るか、そこはあなたの腕の見せどころです!食費を押さえるのにはいろいろな方法があります。食費を節約する術は、あなたが結婚してもしなくても生きていく上で必要な経験なので知っていて損ではありません。
自炊をするなら作りおき
ご飯は休みの日に大量に炊いて、お茶碗一杯分ずつラップでくるんで冷凍します。ブロッコリーやホウレンソウなど特売で、安く手に入れたら多めに買ってさっと茹でてから小分け冷凍するのもおすすめです。パスタの具やサラダにするのに便利です。
お昼のお弁当だけはつくる
ランチは外食をやめてお弁当にするという自分ルールを作るのも良いですね。お弁当は定番の卵焼きやウインナーを作れば良いので簡単です。また、スープジャーで簡単にスープを作っておにぎりと食べるのも良いですね。
スーパーの特売日をチェック
各スーパーでは野菜の日やお肉の日など日替わりで特売をしています。ネットでもチラシが見れるのでチェックしておくと、安いタイミングで買い物ができます。
お弁当、惣菜はスーパーで
お弁当や惣菜を買うならコンビニよりもスーパーがおトクです。その日に作ったお弁当や惣菜の破棄を減らす目的から、一定時間になると30%〜半額セールをしています。タイミングを見計らって安く買えたら家計は大助かりですね。
安くてボリュームのある外食
格安な外食チェーン店は種類もボリュームもあって大満足できます。自炊と変わらないコストなら、無理に手間ひまかけずに食べに行った方が安くつく場合もあります。
節約術その3:服は年間を通して計画的に購入!
服の量は収納スペースに合わせた量をキープすることが必要です。着ない服をいつまでも確保しているとそれを置くスペース=無駄ということになります。1着買ったら1着処分するなどしていつもクローゼットはすっきりさせておきましょう。
自分で管理できる服は100着
自分できちんと把握していられるのは100着程度なので、これ以上は忘れ去られたタンスの肥やしになりかねません。「春・秋」「夏」「冬」「部屋着やフォーマルなど」の4種類に分け、各25着程ずつ持っているのが理想です。
シーズンごとでは何着?
1シーズンの服はボトムス・トップスのイン・アウトがそれぞれ5枚ずつあれば、単純に計算して125通りのコーディネイトができます。最低ラインを5枚と考えれば手持ちの量が多すぎるかどうか分かります。
曜日別ならプチミニマルに
「◯曜日のコーディネイト」でいくなら7パターンで十分事足ります。後は小物でアレンジを楽しめばプチミニマルの出来上がりです。
整理がつかない
あの服もこの服もいつかは着る可能性が……となかなか煮え切らない場合は、実際に着ているかどうかを自分に問いかけてみてください。
「着たい」ではなく「着ている」ことが大事です。着たい服は着たい希望であって、着ていない服に匹敵します。
ニューフェースは古着やバーゲンを利用
同じ服のルーティーンは気分もマンネリになってしまいます。節約していても服は欲しいですよね。古着やさんやシーズンオフのバーゲンなどを利用すれば安くてもかわいい服が見つかるかもしれません。
一人暮らしで生活力をつけよう
毎月の給料の中で暮らしのすべてをやりくりしていくのは大変だと思いますが、やってできないことではありません。苦しい時もあるかもしれませんが、なんとか乗り越えることで一回りも二回りも成長すること間違いなしです。
様々な経験をすることで生きていくための判断基準ができ、自分なりの正しい決断が自然とできるようになります。欲しい物が買えなかったり、遊ぶのに制限があったりしますが、長い人生で考えれば大きな財産になるでしょう。
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