一時期、断捨離がとっても流行りましたね。
部屋に本を積んでいるだけで「断捨離しなくちゃね」と誰もが言うほど「断捨離」という言葉は浸透しました。
そんな断捨離の先に見えてきた「ミニマル」な生活とはどういうものでしょうか。本記事ではミニマリストの生活とはどのようなものなのか、見ていきましょう!
「モノを持たない暮らし」を極めた者たち
ミニマルとは最小限、最小という意味です。
できるだけ持ち物を減らして、必要最小限なものだけで暮らす人のことをミニマリストと言います。
豊かで物があふれるこの時代だからこそ、ミニマルな暮らしに憧れ始める人も多いのでしょう。
「モノを集める暮らし」があったからこその今
物がない時代にはみんなして新しい物を手に入れるために必死に働いてきました。
扇風機、電話、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、クーラーなど文明の発達とともに、またその波に乗って色々な物を買い揃えることが目的になっていましたよね。
そういう時代を経て大半の人々が一通り必要とされるものを手に入れ、今となっては買いたいものが見つからないというところまで来てしまいました。
その結果、家の中はモノで溢れかえるという人が多く存在しています。
本質を見極めるミニマリストたち
みんなが持っているから欲しいとか、同じだから安心という感覚を持った人が多い中、「これは本当に私が欲しいと望んで得たものなのか?」と素朴な疑問を持って、事の本質に向き合っていたのが今のミニマリストたちです。
その結果、物を買う時の基準が厳しくなりどんな場面でも「本当に必要であるかどうか」と考えるようになったため、必要最低限のものだけを購入するようになったのでしょう。
ミニマリストに憧れる理由
ミニマリストの暮らしに共感する人は増えています。
モノが少なく身軽なところや、部屋を広く使えるなどの具体的なこともあるのですが、それ以外にその人物の軸というか、ポリシーのある姿に憧れるのです。
必要なモノを見極める力、モノを厳選する事、そしてその背景にはモノを大切にするという思考ラインが見えてきます。
ミニマリストは貧乏という声もありますが、決してケチだからというスタンスではないのだと彼らの生活を見ればよくわかるはずです。
一人暮らしはミニマルライフを過ごすのに最適な環境
家族と暮らしている人にはなかなか実践できないミニマルな暮らし……。
すでにある荷物の山の中から、家族の許可を得て断捨離するのがやっとでしょう。
そんな時、一人暮らしだったら誰に干渉されることもないので、自分さえその気になれば今すぐにでもミニマルライフを始められます。
自分の生活をガラリと変えたからといって人に迷惑をかけることもないですよね。このことからも、一人暮らしとミニマリストはとても相性が良いことがわかります。
ミニマリストであることのメリット
本当にできるかどうかは自分自身との戦いですがミニマリストになったら、あなたにどんなメリットがやってくるのでしょうか。
ミニマリストが身をもって感じたメリットとはどういうものかリアルな声を聞いてみました。
①部屋は広々、掃除が楽になる
モノを減らしてみると、部屋は意外に広かったんだと感心することが多く、きれいな部屋の状態をキープするためにきれいに保つことを心がけているそうです。
そのうえ、掃除は超簡単!大きなものを動かしたりせずに隅々まできれいに掃除をすることができます。
掃除が苦手の私でも、毎日簡単に部屋をきれいにすることができた!と嬉しそうに話してくれました。
②ムダ使いをしなくなった
モノを減らして極力シンプルに……。を心がけると本当に必要な物が見えてくるので、ムダな物をそぎ落とす感覚が身に付いてくるそうです。
余計なものには時間もお金も使わず、必要な物は納得がいくまで吟味した良い物を選んでいるようでした。
③服選びにもう迷わない
ミニマリストは着る段階でコーディネイトするのではなく、揃える時点でコーディネイトする傾向にあります。
どれを組み合わせても似合うようなシステムでワードローブが完成されていれば、服選びに迷うことがなく、服選びは気分でチョイスしているとのこと。
服選びにかかっていた時間がすっきりなくなって、朝はゆっくりと時間をとれるそうです。
それに、服の雰囲気が同じだとそれが逆に個性となって印象づけられる効果もあるため、以前よりも人から名前を覚えてもらえるようになったと話していました。
④モノに執着しないので人生が豊かになる
モノを手に入れるために働くという考え方から、気持ちよく生活するために必要なモノだけを選ぶという考えに移行できると、モノを持つことの安心感より、自分の人生の豊かさを実感できるとのこと。
モノを持つことが目的でなくなり、どう行動するかどう考えるかといった自分主体の生き方に重きを置くようになり、自然と私生活が充実していくそうです。
⑤自分の好き嫌いが見えてくる
持っているモノたちは自分が好きだから持っているのかどうか……それを改めて考えているのがミニマリストです。
断捨離をするとき決断を迫られるので、好きか嫌いかが明確になり選択・決断が早くできるようになると話していました。
これまで考えることがなかった「自分の好きなもの・嫌いなもの」についても知ることが出来ると、改めて自分を知るきっかけにもつながるそうです。
⑥小さな幸せを感じられる
ミニマムな暮らしを実践すると、小さな幸せを感じやすくなります。
「今日は天気がいいから暖かくて気持ちよかった」
「書店の店員さんと少し話をしたら楽しかったな」
など、他愛のないことで幸せを感じられるようになるそうです。
それは、よけいなモノに気を取られたり、やらなければならなかったことが減った結果です。
家の片付け、読みかけの本、ゲームの続きなどから解放されたら自分の周りがとても静かになり、小さな幸せが見えきたと話していました。
⑦さっと出かけられる
荷物が少ない分とても身軽なので、出張や転勤の多い仕事を持っている人にはおすすめのライフスタイルです。
また、動けない事情や言い訳をしなくなり場所に縛られることがないため、何かチャンスが訪れたらすぐに動くことができ、逃す事がなくなったと話しています。
ミニマルな習慣がついていると旅行にだってさっと行けるし、引っ越しだって簡単で楽チン。フットワークの軽さはピカイチだと語っていました。
ミニマリストという選択で自分らしい生き方を発見
私たちは仕事や生活の中で必要なことも、そうでないこともひっくるめて抱え込みすぎるし忙しすぎます。
そんな毎日が必要以上に自分を疲れさせています。がんじがらめな自分を一旦リセットするために、少しでもミニマルな暮らしを目指してみると気分転換になるかも。
完璧にできなくても雑然とした自分の周りを少し整理するだけで、あなた自身がずいぶん楽になるはずです。そこで見えてくるものは自分らしい生き方の発見です!それがミニマリストの最大のメリットではないでしょうか。
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