住みたい地域で物件を探しているとき、環境や外観が素敵なマンションを気に入っても分譲マンションだから借りることができず、がっかりすることってありますよね。でもあきらめないで!一人暮らしでも分譲マンションを選択する余地は十分にあります。
一人暮らしでマンションを購入するのってどうなの?
一人暮らしで首都圏に住み、ある程度安定した職業で転勤などがないのなら、賃貸マンションだけでなく分譲マンションも視野に入れることができます。
家は大きな買い物ですが、毎月賃貸マンションの家賃を払う金額を思えば無理な買い物ではないのです。
ただ、いくら家賃のように毎月支払えばいいとは言っても、やっぱり賃貸と分譲では大きな差があります。その違いをしっかり把握していなければ後になって、知らなかったと泣くことになる可能性もあります。
マンション購入のメリット
マンションを若いうちに購入すると、住宅ローンの返済が早い時期に終わるので後が楽になるというメリットがあります。やっぱり月の支出で一番大きいのは住宅にかかる費用なのでそれがなくなれば安心して暮らすことができると思いませんか。
分譲は資産として残る
マンションは建物の立地条件などによりますが、あなたの大きな資産になります。生活条件が変わったら売るもよし、貸すもよし、次のステップへ繋ぐことのできる財産となります。
理想の部屋にできる
賃貸マンションでは自由にできない、外国製のシステムキッチンやお風呂などの水回り、ウォークインクローゼットや作り付けの大容量の棚など……夢にみた大胆なリフォームが実現可能になります。
ペットが飼える
賃貸では見つけるのに苦労するペット可の物件ですが、分譲だと飼えるところも多く、嬉しいことにペットに関する共用設備が整っている物件もあります。物件によっては大型犬を飼うことだってできます!
マンション購入のデメリット
賃貸に比べて月々のローンの支払額が少ないとしても、分譲の場合には他に必要なお金が出てきます。固定資産税や修繕積立金、管理組合の管理費、地域の町会費など購入時には見逃しそうな出費が結構あるものです。
近隣トラブルがあっても簡単に引っ越せない
マンションでは騒音や臭いなどによる近隣トラブルがよくあります。夜中に洗濯機を回す音と振動、スリッパの音、テレビや音楽の音、子どもの泣き声、タバコの臭いなど、言わずに我慢しても言ってモメるのも辛い問題があっても簡単には引っ越すことができません。
生活スタイルの変化によって住むことができなくなる
ひとりで住むには広いけれど家族で住むにはちょっと狭いといったマンションのサイズだと、結婚や出産、父母との同居などのライフスタイルの変化に対応できません。一生住むつもりで購入してもそうはいかないものですね。
持っている負担
何らかの理由で住むことができなくなって手放そうと思っても、売るにも買い手がつかず貸すにも借り手がつかない、いわゆる空き家状態が続いていても税金や管理費だけはしっかりかかる金食い虫になってしまいます。
ローンは待ってくれない
万が一、病気やケガで入院したり失業してしまっても住宅ローンの返済は待ってくれません。収入の有無に関係なく完済するまではほぼ同額を毎月払い続けなければならないのです。滞納し続けた場合は分割返済ができなくなり、一括請求されてしまいます。
マンション購入に向いている人
一人暮らしからマンションの購入に向いている人は、資産運用のできる人や先見の明がある人、安定した仕事をしている人、金銭的余裕がある人……かも知れません。特に女性の場合はその後のライフスタイルの変化が大いにあり得るので無理は禁物です。
女性はコンパクトマンションがおすすめ!
女性の一人暮らしでマンションを購入する場合には30㎡〜50㎡・間取りが1LDK、2LDKといったタイプのコンパクトマンションがおすすめです。駅近、もしくは駐車場完備で防犯対策や宅配ボックスなどの設備があるのも嬉しいですね。
コンパクトマンションってどんな物件?
単身か2人暮らしまでの部屋でありながら、バス・トイレ・キッチンなどの設備は充実しているので満足できることでしょう。間取り的には部屋数も少ないのですが、余裕を持って作られているのでリッチな雰囲気です。
コンパクトマンションがおすすめの理由
コンパクトマンションは基本、ファミリー向けのマンションではないので子どものドタバタ走り回る音などに悩まされることはありません。立地条件・設備の良さ、購入しやすい価格帯なども魅力の一つです。
そしてライフスタイルが変化して自分が住めなくなったとしても、ファミリータイプのマンションに比べて貸しやすく売りやすい物件です。単身か2人までの住居としてはどの年齢の層にも手が出しやすいのでしょう。
マンション選びの際に気を付けたいポイント!
賃貸ならまだしも、分譲となるとマンション選びのチェックも厳しくしなければいけません。簡単に買い替えや引越しなどできないのですから、後悔のないよう慎重に選びたいですね。その際どういう点に気を付ければいいのでしょうか。
共用部分のチェック
マンションの外観がきれいか、エレベーターホールや廊下などは明るいか、管理人は常駐か、防犯カメラやオートロックの設備があるかなどマンションの管理が行き届いているかをチェックします。郵便受けの状態は住人の性質を推測するヒントになります。
防音性のチェック
防音対策がされていてもマンションだからある程度の隣近所の音については仕方ないとしても、駅近の好立地だと車や人通りも多いところだけに、外の音が気になるかどうかもチェックしたいところです。
水回りの位置
水回りの位置が不自然な場所にある物件はよく考えた方がいいでしょう。後でリフォームをするから構わないと思っても、水回りの位置を変えるほどのリフォームとなるとずいぶん高額になってしまいます。
昼の顔と夜の顔
昼間に物件を見て気に入っても、夜の雰囲気もチェックしておくべきです。マンションホールの明るさや、駅までの道……。近隣のビルなどに大きな電飾の看板があると要注意!窓から夜中じゅうパカパカと部屋に明かりが漏れて入るのは嫌なものです。
結露とカビ
結露する部屋はカビやすく、カビが発生する部屋で暮らしているとアレルギー系の病気にかかってしまいます。チェックするには窓のサッシと木の窓枠辺りの細かいところを見てみましょう。木の窓枠に変色や変形、カビなどが見つかったら危険なサインです。
時間制限なし!自分に合った物件をとことん探そう!
一人暮らしに分譲マンションなんてちょっと贅沢かもしれないし、結婚する気がないの?とか言われるかもしれません。賃貸物件にはないちょっと格の高い雰囲気がする分譲マンションは若いから、独身だから買えるものでもあります。
マンションを購入する時はいろんな側面を考えた上で、無理のない範囲のものを探すことをおすすめします。自分の条件に合った物件に出会えなければ、賃貸に住みながらとことん時間をかけて気長にお気に入り物件を探しましょう。
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