一人暮らしをする上で無視できないのが、防犯対策です。
ストーカーや泥棒だけでなく、女性を狙う性犯罪は未だに増え続けており、犯罪のターゲットとして女性が選ばれることは珍しくありません。
そこで大切になってくるのは、自分の身を自分で守ること。
この記事では一人暮らしを送る女性へ向けて、防犯対策のヒントやアイデアをご紹介していきます。どのような対策を取れば犯罪を防ぐことができるのか、一緒に考えていきましょう。
性犯罪の約半数は自宅で引き起っている!?
性犯罪が起こる場所に対して、例えば路地裏などといった人気の少ない場所をイメージしますよね。
しかし警視庁のデータによると、実は性犯罪の半数以上が家の中で起こっていたのです。
「家の中だから……」と油断して過ごしていると、気付かない間に人の侵入を許してしまい、性犯罪の被害にあってしまうケースが多いのです。
また犯罪の起こる時間は22~25時が多く、特に用心しなければならないのは深夜帯であることも分かっています。
一人暮らしの女性が絶対にやってはいけない行動リスト
一人暮らしの女性は、性犯罪に対して常に気を付けておかなければなりません。それでは多くの犯罪から自分の身を守るために、どんなことに気を付けるべきなのでしょうか?
家の鍵を閉めない
都会から離れた場所では、まだまだ施錠をしない家が存在します。しかしそれは、治安の良さに甘んじて防犯を怠っているだけなのです。
外出中はもちろん、家にいるときであっても鍵は必ず閉めてください。面倒くさがって施錠をしないまま出掛けたり、鍵を開けたまま家の中で過ごすのは止めましょう。
安全を確保できるのは自分だけなのですから、少なくとも帰宅したらすぐに家の鍵はかけることを習慣にした方が良いですね。
ながら歩きをして帰る
ながらスマホなどを代表とする「ながら歩き」は現代でも問題になっています。そしてこの行為は、自分が加害者になる場合だけでなく被害者になる場合もあるのです。
ながら歩きは必然的に視界を狭めてしまい周りが見えなくなるため、ひったくりやストーカーなどの被害にあう確率が高くなります。
また、ひったくりや痴漢にあった女性の中には、「イヤホンをしていたので直前まで気が付かなかった」という人もいるのです。
イヤホンで音楽を聴きながら、あるいはスマホを使用しながら歩いて帰るのはなるべく避けましょう。
郵便受けに鍵を付けない、郵便物を貯めこまない
郵便受けにはダイレクトメールを含め、日常的に様々な郵便物が届きます。その中には、個人情報に関わるような重要な手紙なども入っているはずです。
郵便物から個人情報が抜かれる危険があるため、そのようなリスクは郵便受けに南京錠を付けて回避しましょう。
もちろん郵便受けに何も入っていなければ、個人情報を見られてしまうことはありません。
ですので、郵便物は極力貯めこまず、届いたものはすぐに家の中へ持ち込んだ方が良いですね。
夜道で露出の高い服をいつも着ている、ヒールを履いている
露出の高い服は犯罪者を刺激してしまいます。そのため普段から露出の高い服を着ている女性は、性犯罪のターゲットに選ばれてしまうことが多いです。
夜に外を出歩く場合は、上着を羽織るなどして身を守ると良いでしょう。
またヒールを履いていると、万が一その場から逃げなければならないときに上手く走ることができません。
夜の外出時はなるべく、ヒールではなくスニーカーなど動きやすい靴を履くことをおすすめします。
洋服や下着を外に干す
晴れた日は洗濯物を外へ干したくなりますよね?しかし一人で暮らす女性にとって、外へ洗濯物を干すことはそれ相応のリスクが伴います。
屋外に干された洗濯物は、室内の物よりも盗みやすく、下着泥棒にあう可能性が格段に上がってしまうのです。
また外に洋服や下着を干すことで女性の単身暮らしであることがバレてしまい、犯罪へ繋がってしまうことも……。
すぐに実践したい!住まいの防犯対策リスト
ここまでは一人暮らしを送る女性がしてはいけない行動を見てきました。行動1つで犯罪から身を守ることができるので、以上のことをぜひ覚えておいてください。
そして犯罪を未然に防ぐ為に、一人暮らしの女性はどんなことをするべきなのでしょうか?ここからは安全な暮らしを送るためのポイントや、さらに快適に過ごす為のアイテムをご紹介していきます。
2階以上の部屋に住む
窓の位置が低い1階の部屋は侵入されやすいため、アパートなどで暮らすのであれば2階以上の部屋がおすすめです。
しかし2階の部屋であってもよじ登れてしまうようなパイプやベランダ、上りやすい壁などがある場合は、選択肢から外した方がベターです。安全に考慮した物件探しをしてくださいね。
男性の衣服や下着を外に干す
先程女性の単身暮らしがバレてしまうため、洗濯物を外へ干さない方が良いとお伝えしました。
それに加えて男性用の衣服や下着を外に干すと、カモフラージュに磨きがかかります。一人暮らしではなく、同居人がいるように見せることができるのです。
自分が一人暮らしではないと外へアピールするだけでも、十分な防犯対策になりますよ。
インターホンが鳴ってもすぐに開けない
例えインターホンが鳴ったとしても、ドアの向こう側に立っている人が知り合いだとは限りません。間違ってもドアはすぐに開けないようにしましょう。
尋ねてきた相手が誰なのか分からない場合は、ドア越しでの応対が一番安全です。安全が確認できるまでは、ドアチェーンはかけたままにしておくべきですね。
防犯グッズを活用する
巷にはたくさんの種類の防犯グッズが出回っていて、その中には一人暮らしの女性にピッタリなグッズも多々あります。
今回はその中でも特におすすめな、4つの防犯グッズを紹介していこうと思います。
窓からの侵入を防ぐ「防犯フィルム」
貼るだけで窓ガラスを割れにくくすることができるこのグッズ。
外から犯罪者が窓を割って侵入してくるのを防いでくれます。
また、地震が起きた際にもガラスが飛散しないため、防災グッズとしても使うことができる優秀なグッズです。
ドアや窓の振動で音が鳴る「防犯用アラーム」
外から人が侵入してきた時、振動に反応してアラームを鳴らしてくれます。
取り付けるのが簡単なのでとってもお手軽です。1つ1,000円ほどで購入できるため、なるべくすべての出入り口や窓へ付けておくと良いでしょう。
相手の身動きを取れなくする「催涙スプレー」
防犯グッズの中でも名前を聞くことが多い催涙スプレーは、主に外出中に使うことになるグッズです。
目に吹き付けるだけで、相手は目を開くことができなくなります。ランドセルに防犯ブザーを付ける感覚で、1つ持ち歩いておくと安心ですね。
内側のつまみが回されるのを防ぐ「サムターンカバー」
ピッキングによって鍵が開けられてしまったり、ドアに穴を開けられてしまった際に使えるのが、内側のつまみが回されるのを防いでくれるサムターンカバーです。
鍵の中にはピッキング対策がされていないものや、ピッキングで開けられやすいものがあるので、外からの侵入に対して対策がしたい方には特におすすめのグッズです。
安全な一人暮らしのために様々な方面からの対策を心がけよう!
この記事では一人暮らしの女性が、主に自宅内での犯罪を防ぐためにするべき対策について考えてきました。
防犯対策はこれら以外にもたくさんあるので、住んでいる家や部屋に合わせたグッズを用いるなどして、屋内での犯罪にあわないための対策を行ってください。
女性に対する性犯罪の被害は後を絶ちません。当たり前のことですが、悪いのは被害者の方ではなく、加害者です。しかし「被害者にならないための努力」は、ある程度しなくてはならないでしょう。
犯罪にあわないためにも、犯罪を未然に防ぐための対策はきちんと行いましょう。そしてやってはいけない行動リストを参考に、日ごろの行動にも気を付けてくださいね。
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