フローリングの部屋に憧れて住んだものの、何か物足りなさを感じてしまう……ということはありませんか?
フローリングは気持ちがいいけれど、冬だと足が冷たく感じたりしますね。
椅子やテーブルをちょっと動かしたりした時にフローリングに引きずったキズがついてしまいそうな気もするし、階下にスリッパの音や椅子を引く音が響いてしまうのではないかと気になります。
カーペットとラグはどこが違うの?
フローリングだけでは心もとない……。そんなあなたにラグの活用をおすすめします!
ラグってカーペットのこと?マットじゃなくてラグ?ラグってどういうもののことを指すのでしょうか。
カーペットとは
カーペットとは一般的に床全面に覆う敷物のことを指します。
隅々まできっちりといったシビアなものでなくても3畳以上の面積のあるものは、カーペットと呼ばれています。
ラグとは
ラグはカーペットより小さいもので1畳〜3畳のものが一般的です。
ラグには様々な形があり、色やデザインも豊富ですのでインテリアのイメージを左右するアイテムでもあります。
マットとは
マットはラグよりも小さく、1畳以下の敷物を指します。
マットは汚れやすいところや足もとが冷えやすい玄関やキッチンに置くことが多いものです。
一人暮らしのワンルームにラグは必要?
ワンルームは狭いからラグなんて必要ないって思う人もいるでしょう。
しかし、ラグ一枚でワンルームにくぎりをつけることができたり、冬場にはあたたかく、センスのいい部屋に変わったりもします。
実用的にもインテリアとしても大いに使えるのです。
仕切りのないワンルームだからこそ、ラグを敷くことでくつろぎスペースを作ることができます。ベッドやソファの側に敷くと、キッチンやデスクのスペースとは違った落ち着きが生まれるでしょう。
ラグには色々な素材がある
ラグの種類はとても多くて色や柄、素材も様々です。そのため、ラグだけでガラリと部屋の雰囲気を変えることができます。
ラグを選ぶ時のポイントとしては、敷きたいスペースの用途に合わせて素材を選ぶことが大切です。
ラグの素材を耐久性の強い順に並べると以下のようになります。
ナイロン>ウール>ポリプロピレン>ポリエステル>アクリル
では、次にそれぞれの素材の特徴をご紹介します。
ナイロン
耐久性と耐摩耗性に優れ、水にも強いのでホテルやオフィスのロビーに使われています。
ナイロン素材は遊び毛が出にくく、カーペットとして使われることが多いようです。
ウール
やわらかであたたかいウール素材は人間の毛のように水をはじく性質を持っているので、ジュースをこぼしてもシミになりにくい素材です。
柔らかいので遊び毛が多く出てしまうかもしれません。
ポリプロピレン
ポリプロピレンのラグは夏に向いています。軽く汚れに強く水拭きもできます。
キッチンの床に置くと、食材が下に落ちたときもラクラク!
ポリエステル
水にも熱にも強く、乾燥も早くしわにもなりにくいのでカーペットにもよく使われています。やわらかく、天然素材に近い風合いです。
アクリル
ウールと似ていてやわらかく肌触りも良く、保湿力も高いので毛布に使われることが多い素材です。リラックスできるスペースに置くといいでしょう。
染色性も良いので様々なデザインが求められるラグにもピッタリ!
ワンルームに最適なサイズとは?
ラグを置く用途として機能面で言えば、冷え・防音対策、フローリングの傷防止といった目的ですが、そこを重視してしまうと大きなラグを置くことになってしまいますね。
ワンルームに大きなラグを置くと立体感がなくなり、部屋を狭く見せてしまうといったデメリットがあります。
狭い部屋を狭く見せないコツは、ラグの大きさを調整し視覚的錯覚を利用すること。
椅子の下に、ベッドサイドに、ソファの前に敷く場合はそれぞれの家具より少し小さめのラグを選び、フローリングを見せるとバランスよく見えます。
ラグが大きすぎるとベタッと重い印象になってしまうので注意!
色によって部屋の雰囲気が変わる
ラグはいろいろな色やデザインが豊富で目移りしてしまいますが、部屋のイメージを変えてしまう効力があるので慎重に選びたいですね。
フローリングや家具との色の相性もありますが、いくつか組み合わせ例をご紹介します。
アイボリー・ブラウン系
ブラックやブラウンのフローリングであれば、アイボリーやブラウン系をセレクトします。
もし同系色でも厚みのあるふかふかなラグを敷くなど、素材に変化を付けることで、ボケずに落ち着いたリッチな雰囲気になります。
グリーン系
芝生のイメージもあるグリーンは明るく自然な雰囲気があります。フローリングの雰囲気とも相性がよく爽やかな部屋作りができます。
しかし、濃すぎるグリーンは個性的な色なので工夫が必要です。家具の色などと調整しましょう。
ブラック・グレー
モノトーンの部屋にはブラックやグレーが落ち着きますね。
サイズが大きすぎると重くなりすぎてしまうので面積を調節したり、濃淡を利用してバランスに気をつけましょう。
個性的な色
ブルーやオレンジなど個性的な色のラグを敷きたい場合は、カーテンやソファ、小物などの色を統一するとまとまりやすくなります。
バランスよく部屋作りをしなければ落ち着きのない部屋になってしまうので、上級者向きかも?
部屋に合うデザインを選ぼう
丸型、楕円、正方形、長方形などラグの形の種類はとっても豊富です。その形によって部屋の雰囲気もずいぶん違って見えてくるのでおもしろいですね。
丸型や楕円はカジュアルな雰囲気で優しい印象を与えます。周りにフローリングが出ているのでスペースのゆとりも感じられます。
正方形、長方形は収まりの良さから落ち着きが感じられ、上品でシックな雰囲気があります。
厚みも重視すべきポイント
色や柄、形に気を取られて忘れがちな厚みですが、ラグのクッション性は重視すべき点の一つです。
冷え・防音対策も目的ではありますが、クッション性の高いラグは疲れにくく、リラックス効果が期待できます。
厚みがある=毛足が長いというわけではなく、あくまでクッション性がどうかという問題です。
夏冬兼用を考えるなら、夏場でも気にならない毛足の短いものをセレクトしましょう。
洗えるラグならいつでも清潔
ラグはホコリや花粉を吸着しやすいものです。
それはある意味メリットですが、それだけ汚れも溜まるということ……。となるとやっぱりシーズンごとに洗濯したくなりますよね。
洗えるラグなら定期的に洗濯して清潔を保つことができます。洗えるラグで一番楽なのは、家庭の洗濯機で丸洗いできるもの。
ただし、あまり大きいサイズだといくら洗えると言っても洗濯機自体も容量の大きいものが必要になるので、その辺りの兼ね合いも考える必要があります。
手洗いが可能なものでも大きすぎると水分が絞りきれず、乾かす場所にも困る上、乾くのに時間がかかったりと一苦労しそうです。
毛足の長いものも洗うことはできても、元の風合いを取り戻すのは少し難しいかもしれません。
部屋の条件を踏まえつつ、好みのラグをセレクトしよう!
デザインだけでラグを選ぶと、実用性のないただの敷物になってしまったり、機能面で優れていてもアフターケアには難しかったり……。
高い買い物をした割りに、結局は使い捨てのような使い方をしたのではもったいないですよね。
洗える素材でクッション性も充実したいと考えるなら、薄手のものを2枚重ねる、厚みのあるラグにカバーを掛けるという工夫が必要です。
洗えないラグでも、掃除をマメにする、汚れはすぐに取るなどきちんとケアしてあげると長持ちします。
どんな条件も叶うパーフェクトなラグにはなかなか巡り会えませんが、形、サイズ、素材、色、お手入れ方法などのポイントをしっかりおさえて素敵なラグを選びましょう。
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