大抵の人には進学や就職などのライフイベントを機に、実家を出て一人暮らしを始める日が訪れます。
憧れの一人暮らしには楽しいことがいっぱい。夢のマイルームに学校や職場の友人を招いたり、親の目を気にすることなく、思う存分夜更かしもできて、毎日食べたいものだって食べ放題。自分のためだけに使うことができる自由な時間と空間があなたを待っています。
間取りを表す略語の意味を知っておこう!
賃貸サイトなどで「一人暮らし向け物件」を探していると、1Rや1LDKなど、アルファベットの略語表記で間取りが紹介されていませんか?
理想のお部屋探しには基本的な間取りの知識が必須です!まずは間取りを把握するために必要な略語の意味を簡単に見ていきましょう。単身向け物件でよく使われるアルファベットは以下の四種類です。
それぞれ
R=Room/ルーム(部屋)
L=Living/リビング(居間)
D=Dining/ダイニング(食堂、食事室)
K=Kitchen/キッチン(台所、調理場)
を表しています。
1Rと表記されている間取りは、一つの部屋にキッチンが併設されているお部屋です。これは基本的な賃貸物件の最小単位になります。
もちろん1Rよりも簡易的な例外はありますが、女性の一人暮らしであれば最低でも1R以上をおすすめしたいので、説明は省略します。
またトイレやお風呂(シャワー)など必須となる設備は基本表記されることはなく、備考などで説明されます。
以上をふまえたうえで、一人暮らしにおすすめしたい間取りを詳しく見ていきましょう!
一人暮らしに最適な間取りは主に4タイプ!
一人暮らしに最適とされる間取りは主に、1R/1K/1DK/1LDKの4タイプがあります。広ければいいというわけではありません。あなたの生活スタイルに合わせて最適な間取りを選ぶことが重要です。
4つの間取りタイプごとにメリットとデメリットをふまえて紹介しますので、あなたに最適な間取りを選んでみてください。
1R
リビング/寝室にキッチンが備わっている、もっともシンプルなタイプの間取りです。間仕切りがない分だけ開放感はありますが、玄関から生活が丸見えになってしまうデメリットもあります。
常に忙しいお仕事で部屋は帰って寝るだけでいい人や、あまり自炊に興味がない方には向いている物件です。
1K
寝室/リビングとキッチンがしっかり区別されている間取りです。こちらもワンルームに近く寝室などの生活スペースで食事を取らなければならないデメリットがあります。
調理スペースは仕切られているので、料理の際の煙や臭いが部屋に入ってくることを防げます。
1DK
1Kの部屋に比べてキッチンが広く、テーブルを置くなどして食事スペース(ダイニング)として利用できます。もっともバランスが取れた間取りです。特にデメリットはありませんが、このサイズの間取りから掃除の負担が若干大きくなります。
料理を余裕のあるキッチンで楽しみたい人や、寝室と食事スペースをきっちり分けたい人にはおすすめです。
1LDK
1Kよりもさらにキッチンスペースが広くなり、リビングダイニングとして利用できるようになります。生活スペースと寝室を完全に分けることができるので、実質2部屋を確保できる間取りです。やはり掃除の負担が大きいことがデメリットですね。
彼氏との同棲を考えている人や、友人を招くことが好きな人には最適な広さです。
住んで初めて気づいた間取りの失敗例とは?
希望条件を満たした物件に引っ越すことができたとしても、住んでから気づくことがたくさんあります。
でも経験がなければ事前に予想できるはずもありませんよね。ここでは筆者が過去に体験した失敗例を紹介します。快適な暮らしを実現させるためにも、ぜひ参考にしてくだい。
居室(リビング)
生活する中でもっとも長い時間を過ごすのが居室(リビング)です。万が一にでも居心地が悪い部屋を選んでしまうと大変です。筆者の経験を元に陥りがちな失敗を紹介したいと思います。
生活臭
同じ平米でもワンルームの方が広くて開放感も感じる。それに家具の配置も自由度が高くて魅力的。でもよく考えてみてください。ワンルームは生活の全てが1部屋に収まっているということです。
特に料理の際の臭いや煙が部屋に充満して、ベッドや洋服にも臭いがうつってしまいます。料理好きで自炊を積極的にする人は要注意ですよ。
コンセント
キッチン周りには最低限のコンセントがあるのに、メインの生活スペースにコンセントが足りない、または設置場所が微妙で使い勝手が悪い。理想の家具配置をコンセントの問題が邪魔をするなんてことも。
部屋をたこ足配線が横断してしまうと危険だし、恥ずかしいですよね。見学の際には細かくチェックすることをおすすめします。
湿気
女性であれば、様々な理由からできれば二階以上の部屋に住みたいもの。ただ家賃などの諸事情で一階の部屋に住まざるを得ないこともあります。その際に筆者が強く注意を促したいのが湿気問題です。
より地面に近い一階の物件は湿気が溜まりやすく、最悪の場合は浴室や家具、果ては洋服までカビてしまうこともあります。衛生的にもよくありません。一階に限らず、目星をつけている物件の湿気問題は不動産業者に細かく聞いておきましょう。
水回り
ユニットバス
バス・トイレ・洗面台がワンセットになったユニットバス。単身向け物件ではよくある間取りです。ユニットバスの物件は家賃が安かったり、掃除が楽などメリットもありますが、特に女性であればデメリットの方が多いので要注意。
バストイレ一体型ですので、もちろんお風呂に入っている時にトイレは使えません。これは来客時に困ります。またお風呂の利用後に湿気が溜まりやすく、カビが繁殖してしまうリスクも高くなります。
洗濯機
ユニットバス同様、単身向け物件に多いのが洗濯機置き場がバルコニーにあるタイプ。屋外にあるので土ぼこりなどの外気で汚れやすく、洗濯機の故障にも繋がります。また真冬に屋外で洗濯、、、筆者も経験がありますが、これは本当に辛いです。
また夜間に洗濯機を稼働させることで近隣との騒音トラブルになることも。可能な限り洗濯機置き場が屋内にあるタイプをおすすめします。
収納
小さい、少ない
1Kや1Rなど単身向け物件の収納は小さいものが多いです。衣服用のクローゼットがないので仕方なくハンガーラックを購入して部屋にかけたり、冬物の羽毛ぶとんや毛布を収納可能なサイズではないため年中出しっ放しなど。
仕方がないとはいえ、生活感が強すぎて友達を招待するにも気が引けてしまう。
コンパクトな部屋に大きな収納を期待するのは難しいですが、やはりできる限り収納は妥協したくないものです。
住み心地が決まるポイントをおさえて内覧を!
ネットで詳細な画像も確認できるし、仕事やプライベートが忙しくて物件の内覧が面倒。でも待ってください。毎月少なくない家賃を払って、これから長い時間を過ごす自分の部屋を想像だけで決めてしまって大丈夫ですか?
引越しの成功は内覧が左右すると言っても過言ではありません。ここでは内覧でおさえておきたいポイントを紹介します。
収納
クローゼットや押井入れなどのサイズを各辺測ってください。洋服や収納したいものが収まりきらなければ意味がありません。またクローゼットの扉が生活動線を邪魔してしまう場合も注意です。
キッチン
食材を調理する十分なスペースが確保できるか、キッチン用具や調味料などの収納スペースがあるかどうか。一人暮らしで料理することを楽しみにしているなら、コンロの数などもチェックしてください。
湿度
十分に湿度管理ができるか確認しましょう。特にカビが発生しやすい浴室まわりの換気扇の動作や、窓の有無も大事です。常設されているエアコンの内部がすでにカビてることもあります。入居前に不動産業者の確認を取ってください。
ドアや窓の立て付け
ドアや窓の立て付けが悪くきちんと閉まらないこともよくあります。部屋全体の密閉性など生活に大きな支障が出ます。こちらも入居前に確認し、必要であれば事前修理など、対応してもらいましょう。
壁の厚さ
一人暮らしは隣人との関係が良好であるかどうかが重要です。隣の生活音や、上の階の足音などがうるさくては気が休まりません。また自身の生活音が隣人トラブルに繋がることもあります。
日当たり
事前に確認した写真では日当たりが良さそうに見えても、実際に住んでみると一日の日照時間が短すぎて困ることもあります。湿気の問題も日当たりと関係します。周辺に遮光する建物がないかなど、十分な日当たりを確保できる環境かどうかも確認しましょう。
共有スペース
自分が入居する部屋以外に重要なのが物件の共有スペースです。駐輪場や、ゴミ捨て場の環境が悪い場合、他に入居している住人のモラルが低い可能性があり、トラブルの元になるかもしれません。そもそも管理が行き届いていない物件には入居すべきではないでしょう。
内覧時の持ち物
いくつかの例をあげて内覧時のポイントを紹介しました。事前に質問したい内容や希望を細かくメモして準備しておくとよいでしょう。必須というわけではありませんが、できれば以下の準備もしてください。
・筆記用具(もしくはスマートフォンのメモで代用)
・メジャー
・引越しに持ち込む家具の寸法
気が付いたことや、あとで質問したい内容を筆記用具やスマートフォンでメモしましょう。メジャーも必要です。内覧した物件の間取りを測ることで家具の配置に役立ちます。また、自前の家具の寸法を事前に測っておけば内覧でレイアウトのイメージができます。
快適な住まいにするために間取り選びは慎重に!
様々な間取りのメリット・デメリットを紹介しました。狭くて困ることもあれば、広すぎて持て余すことも。自分の暮らし方にあった間取りを選ぶことが成功のポイント。
確認すべき項目や準備が多くて気負いしてしまうかもしれませんが、快適な一人暮らしの成功は、物件を決める前の準備が全てです。不動産業者には自分の希望を出来るだけ細かく伝えましょう。
あなただけの納得のいく物件を見つけ出して、夢の新生活をスタートさせてください!
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