一人暮らしを始めることになったら、カーテンは必需品です。
外から部屋に光を入れたい人や遮光したい人、部屋の明かりが漏れないようにしたい人や家にいることがわかるように外へ光が漏れることを好む人、いろいろな人がいると思いますが、それぞれのニーズに合ったカーテンを手に入れたいものです。
またカーテンは、色や柄によって部屋の中の雰囲気をグッと変えてくれます。同じ間取りのアパートでも、かけるカーテンによって、まったく別の部屋のように見せてもくれます。大事なインテリアです。
さらに部屋の保温や防犯という実用的な面でも、カーテンは活躍します。
カーテンの種類や自分に合ったカーテンの選び方を知って、快適な部屋を作りたいですね
まずはカーテンの種類を知ろう!
ひと昔前は、日本家屋には雨戸があり、どこの家でも夜になると雨戸を閉めていました。それはすきまだらけの家屋を少しでも暖かくするためや、防犯のためでした。
今では家ごとにお洒落なカーテンが家の窓を飾ります。カーテンを含めて、窓にかける目隠しや装飾を総称して「ウィンドウトリートメント」と言い、ブラインドやロールスクリーンもこれに含まれます。
ダブルカーテン
一般的な家庭用のカーテンと言えば、窓側に厚手の布でできたカーテン、部屋側に薄いレースのカーテンを下げて二重にするものです。これをダブルカーテンと呼びます。
ドレープ
窓側の厚手のカーテンのことをドレープと呼びます。色や柄を部屋に合わせ、インテリアの一部と考えて楽しみましょう。
また、遮光性に優れたものや保温性の高いもの、防音性のあるものなど、リビング、寝室など部屋に合わせて選ぶことも大切です。
ドレープは、ヒダの数やスタイルによっても間仕切りのように見えたり舞台の幕のように見えたりといろんな表情を見せてくれます。あなたのセンスをアピールできるポイントになりますね。
レース
レースのカーテンは真っ白、薄い黄色、薄いピンクなどの色でできています。色あせをすることが少なく、耐久性があって洗濯しやすいという特長があります。
布の色や薄さによって、またそれだけではなく柄や質によって、部屋の中が比較的見えやすいもの、見えにくいものなどさまざまな種類があります。
昼間は、部屋に光を入れたいけれど丸見えでは困るということで、ドレープは開けて、レースのカーテンだけを閉めておく人が多いと思います。
外から部屋の中がどれくらいら見えるかを、光を当てたり遠目で見たりしてよく確認してから買いましょう。
サイズ
一般的には、ドレープやレースのカーテンは窓全体の半分の幅のものを2枚下げ、真ん中から両脇に開きますが、1枚ものを片方の端だけに寄せて開けてもかまいません。
開けているときには、たっぷりたるませてメルヘンチックに飾ったり、カーテンを束ねる働きをするタッセルを、わざとカーテンとお揃いの布にせず、ワイヤーのお洒落なものを使うなど、遊び心のあるものにしてはいかがでしょう。
ロールスクリーン
窓の上に丸く巻き上げる1枚ものの布を、ロールスクリーンと言います。上げておけば窓を全部露出させることができ、また下ろしておけば完全に外からの目が遮断されます。
リビングなど大きな窓に、ロールスクリーンをつける人はあまりいません。開けていると外から部屋の中が丸見えになってしまうからです。書斎などの個室向きかも知れません。
また押入れの襖を外してつけたり、間仕切りとして利用したりすることもできます。バスルームで脱衣所と洗面所を分けるとか、誰かを部屋に泊めるときに部屋を仕切って簡易的に個室を作るとか、工夫次第でとても便利に使えます。
巻き上げたときにロールスクリーンが見えなくなるようなボックスが付いているものを選ぶと、スッキリと野暮ったくなく見せることができます。
ブラインド
ひと昔前なら、オフィスの窓でしか見かけることのなかったブラインドは、今ではスラットと呼ばれる細長い羽根の色や素材がさまざまあり、家庭でも楽しめるものになっています。
スラットの材質や色によって、見た目はもちろん質感も違ってきます。スラットに天然木を使用したものはウッドブラインドと言い、重くしっかりしたイメージですし、アルミのブラインドは近代的でシャープなイメージになります。
樹脂でできた一般的なブラインドは「ベネシャンブラインド」と言いますが、オフィスっぽくなってしまうので自分の部屋に使う場合は注意しましょう。
縦型ブラインド
一般的に、ブラインドは横にスラットが並んでいますが、縦に並んだ縦型ブラインドというものもあります。大きな窓や、出入りが多い場所の間仕切りにも使いやすく、高級感が出るというメリットがあります。
横型も縦型も、ブラインドはスラットの角度で調光ができることが魅力です。
シェード
シェードとは、生地を水平にびょうぶだたたみしながら上げるものです。ロールスクリーンと似ていて、布がすべて上に行くので部屋がスッキリします。
上げ下げが少し面倒なので、あまり上げ下げしない小窓などに使うと良いでしょう。
プリーツスクリーン
プリーツスクリーンは、ジャバラ状に折りたためる生地を上にたくし上げて開いたり下ろしたりして日射しを調整をするものです。
素材の生地が豊富にあり、和紙のように透明感のある生地が人気です。モダンな和室によく使われています。
カーテン選びのポイント
カーテンの種類、色や柄は、部屋のイメージを決める大切なものです。かつては無地のシンプルなもの、部屋全体のインテリアと同系色が一般的でしたが、今は違います。
部屋とのバランスを考えて
部屋に合うカーテンの種類は
明るい部屋をイメージさせるなら、ドレープとレースのダブルカーテンでしょう。ドレープカーテンの色は、壁の色ではなく部屋のインテリアに合わせます。
重厚な感じを出したければ、濃い色のウッドブラインドが合います。シャープでモダンなイメージにしたければアルミのブラインドが良いでしょう。
和室で、従来の障子の代わりに使うのであれば、プリーツスクリーンの和紙のタイプが一番合います。
素材が決まったら、色合いは部屋の用途と他のインテリアとのバランスで考えましょう。子供部屋なら柄物や派手な色、寝室なら落ち着いたお気に入りの色を選ぶなど、好みとセンスを生かすチャンスです!
カーテンの長さは
窓の大きさにも関係しますが、天井から床までカーテンを下げると、天井がより高く見えます。窓の下に家具がある場合は、少し短めにして家具に触れないようにします。カーテンを購入する場合は必ず寸法を測るようにしましょう。
窓が多い部屋の場合、すべてのカーテンを同じものにしても良いですが、あえて別の種類のカーテンを下げてみるのも面白いかも知れません。
床面積が広い部屋の場合も、窓の存在感をどれくらい出したいのか決め、日射しの入る場所を把握するなど部屋全体のことを考えてカーテンを決めましょう。
間仕切りにカーテンを使用する場合は、窓と同じものにして出入口を意識させない部屋にすると落ち着きます。間仕切りを閉めているときと開けているときで、ガラッとイメージが変わる部屋というのも良いですね。
部屋の温度はカーテンで大きく変わる!
夏、室内の温度が上がる原因は、窓からの太陽熱です。また冬に部屋が冷える原因も、窓越しに伝わる冷気です。窓ガラスは、部屋の中にも太陽を入れてくれながら部屋と外を仕切ってくれる代わりに、外の気温を中に入れてしまうのです。
そこでカーテンの大切な役割のひとつに、断熱があります。厚手のドレープは外の熱を遮断するので部屋の冷暖房の効きが良くなります。普通のブラインドにはその効果がほとんどありませんが、最近は遮熱加工が施されたブラインドも出ています。
遮熱されたカーテンをつけると冬の暖房の効き方に特に大きな影響があり、暖房費の節約にもなります。
遮熱はしたいけれど部屋が暗くなるのは苦手という人は、レースのカーテンだけ、薄手のドレープとレース、ロールスクリーンなどで光を入れながらも外気を遮断する方法を考えましょう。ただサッシの性能が悪い家の場合は、ドレープとレースの組み合わせが一番良いでしょう。
防犯面も忘れずに
カーテンを買う際には、防犯面などのことも考えて選ぶ必要があります。でも、カーテンで防犯とはどういうことなのでしょうか。
空き巣は5分以内に入れない家には入らないというデータがあります。ですから二重にカギをかけたり、窓に防犯サッシを貼るなどの方法を取る人は多いと思います。けれども、窓を割られてしまえば何にもなりません。
家に入られないために、カーテンでできる工夫があるとすれば、あなたが女性でも、そこに住んでいるのが女性だと悟られないような中性的でシックなデザインのカーテンがおすすめ。
あなたが特にこだわりがなければ男性が好みそうなものをチョイスしましょう。
また、中の様子がわからないと空き巣も警戒してくれるので、遮像性のある生地でできたレースのカーテンをつけることも効果的です。
ポイントを抑えて素敵な部屋作りをしよう!
一人暮らしの快適な部屋づくりの大切な要素の1つが、カーテン選びです。カーテンは1度かけると、そう簡単に変えるものではないので、四季を通じて飽きない、お気に入りのものをかけた方が良いですね。
カーテンは実際に肌触りや色合い、厚さを自分の目で決めるべきでしょうから、通販ショップよりも実際の店舗に見に行ってみましょう。例えばニトリとか、大きな家具屋さんに行くことで、お気に入りのカーテンと共に素敵な家具にも出会えるかも。
見てきたようにいろいろなポイントがありますが、自分が必要とする条件に合ったものを、時間を惜しまず探しましょう。価格も予算の許す限り、惜しまず良いものを選んでください。
カーテンで、あなたらしい素敵な部屋作りを楽しみましょう!
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